富山ユネスコ協会会長 挨拶

 富山ユネスコ協会の会員の皆様におかれましては、年度はじめのご多用の中、総会にご出席いただき、誠にありがとうごうございます。平素より、皆様には、本会設立の趣旨、目的に沿ってユネスコ運動やユネスコ活動に共感し、共に取り組んでいただいておりますことに、感謝申し上げます。

 

本会は、国際連合教育科学文化機関、即ちUNESCOの精神に則り、ユネスコ精神の普及、平和と教育・科学・文化の発展に寄与することを目的として1951年に設立されました。本年度で72年目を迎えます。 


2020年からのコロナ禍にあって、わたしたちは厳しい生活環境をどうにか乗り越えようとしています。一方で、国際秩序が崩れ、戦争による犠牲者や避難民が増え、世界遺産にも多大な影響を及ぼす深刻な事態になっています。また、わたしたちは、同時に「気候変動・生物多様性の損失・汚染」という未曾有の三つの世界的危機に直面しています。

そうしたことからも平和な世界の構築は必須であり、持続可能な未来を目指すための普遍的な「2030アジェンダ」が重要であることを再認識し、「だれ一人取り残さない」、「もし取り残される人がいたら最初に手を差し出す」ことが肝要だと考えます。

2023年度総会では、2022年度の事業報告・収支決算、2023年度の事業計画・収支予算についてのご提案、報告をいたしますのでよろしくお願いします。

先に1点だけ申し上げますと、本会が昨年度取り組みました「富山ESD推進プロジェクト」は「2022年度ユネスコ活動グッドプラクティス賞」を受賞しました。わたしたちのユネスコ活動が認められましたことは喜ばしい限りです。本年度も皆様とともに工夫を凝らし、志を同じくする他団体のご協力を得ながら、多様な活動に取り組んでまいりたいと思います。



 また、本日は、5月に富山・金沢で開催の「G7富山・金沢教育大臣会合応援事業」とし、講師の青海正和さんより「ふるさとの風景に想う」と題する講演会があります。青海さんが撮られた写真やお話しから、心豊かにしていただく時間を共有できれば幸いです。

最後に、お世話になっております「日本ユネスコ協会連盟、富山県、富山県教育委員会、富山市、富山市教育委員会、法人維持会員、個人会員」の皆様、そして、すべての関係団体、関係者の皆様に感謝申し上げ、開会の挨拶といたします。

 

髙木要志男

 

富山ユネスコの歩み

昭和22年からの富山ユネスコ協会の歩みが書かれています。