令和7年度活動の歩み

 

行事案内・ニュースなどです。不明な点がある場合はお問い合わせください。


2025「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展

〇実施期間 (作品募集)9月  (審査)9月29日(月)

〇概要

 

20回目を迎え、県内の小中学校から 666 点(小学校 28 校から 274 点、中学校 23 校から 392 点)の応募が ありました。

最高賞の日本ユネスコ協会連盟会長賞には 福田 昊隼 さん(高岡市立高岡西部中学校 1 年)の作品「 町内が一つになる 獅子舞 」が選ばれ、199点の作品が入選しました。

 

入賞者はホームページで公開し、表彰式は開催しませんでした 。

 

 

上位入賞者のお名前と作品はこちらをご覧ください。

中学生の佳作入賞者はこちらをご覧ください。

小学生の佳作入賞者はこちらをご覧ください。

 

◆主催富山ユネスコ協会 ◆共催 氷見ユネスコ協会 南砺ユネスコ協会


「輝け!いのちの集い2025」にブース出展

○実施日時:9月23日(火・祝)

 

◆場所:富山市ファミリーパーク

 

富山市ファミリーパークで、子どもと大人が共にいのちの大切さを感じあうイベントとして、『輝け!いのちの集い2025』が開催されました。

18団体が参加し、天候にも恵まれてファミリーパークの有料エリア入園者数は3320名になりました。

速星中学校の吹奏学部の演奏や、内生蔵裕希LIVEなど多彩なステージがありました。特にミュージアムカンパニーWOZによる「ライオンキング・メドレー」は圧巻で、大いに盛り上がりました。

 

富山ユネスコ協会は、昨年度に引き続き当協会の活動を紹介するブース出展を行いました。ブースではユネスコ活動のパネル展示を行うと共に、ESD関連の動画を流して日頃の活動を紹介しました。訪れた大勢の人には平和の鐘(ミニ梵鐘)を鳴らしてもらい、子ども達には「くるりんぱカード※」をプレゼントしました。

 

※「くるりんぱカード」とは・・・?

世界寺子屋運動にコラボして作成されたカードで、逆さにしてみると違った画になるトリック絵です。

くるりんぱ作家マルタンは「ものの見方は一つではない。」「発想を変えると相手が良く理解できる。」といっています。これはまさに「相手を知らないことから争いが始まる。お互いの理解を深めよう」というユネスコ精神に通じるものです。


つなげよう平和の心「2025ユネスコ平和の鐘を鳴らそう運動」開催

今年は富山国際会議場メインホールを会場とし、楡原上行寺、砺波市円成寺をサブ会場として「2025ユネスコ平和の鐘を鳴らそう運動」を開催しました。

 

1.国際会議場(メイン会場) 

 

○実施日時:8月1日(木)14:40~15:40  

 

◆場所:富山国際会議場メインホール(富山市大手町)

 

会場参加:45名

 

概要:「戦後80年の節目であるが、ここ富山大空襲においても2700人余りの多くの尊い命が失われた。さらに、世界に目を向けるとウクライナの侵攻、ガザ地区での戦闘が未だ収まらない中、多くの死傷者が出ています。ユネスコ協会では世界平和への誓いを新たにするため、平和の鐘を鳴らそう運動に取り組んでいます」という岡本副会長挨拶に続き、来賓の富山県教育委員会 生涯学習・文化財課 河原千里課長様(富山県教育委員会 教育長 廣島伸一様の代理)、富山市教育委員会 宮口克志教育長様よりご挨拶をいただきました。

続いて、速星小学校児童による、平和に関する学習の成果の一端を、ビデオ動画で発表して頂きました。内容は、みんなで議論し、そして自分たちに何ができるかを考え、実践に向けて取り組んだ内容です。

その後、参加者全員で「ユネスコ憲章前文」および「わたしの平和宣言」を唱和し、平和を願って、一人ひとり鐘を鳴らしました。

主催者挨拶
主催者挨拶
平和宣言を唱和する参加者
平和宣言を唱和する参加者
平和の鐘を突く参加者
平和の鐘を突く参加者

ビデオ動画より1
ビデオ動画より1
ビデオ動画より2
ビデオ動画より2
ビデオ動画より3
ビデオ動画より3

2.楡原上行寺(サブ会場) 

 

○実施日時:7月19日(土)9:00~  

 

◆場所:上行寺(富山市楡原)

 

今年で10年目を迎え、そのあゆみを映像をみながら振り返りました。毎年、オープニングでは素敵な音楽を聴き、その後SDGsを意識したテーマについて考え、学びの多い10年間でした。

今年のテーマは、「能登半島地震復興への応援コンサート」で頼成知秀さんの二胡とフルートの演奏を聴きました。子どもたちは釜石小学校の校歌「いきいき生きる」の群読をし、東日本大震災で「釜石の軌跡」と言われた意味を考えました。

小・中学校の児童生徒から「世界寺子屋運動」への協力依頼と感謝の言葉がありました。

 

最後に、「ユネスコ憲章前文」と「わたしの平和宣言」を唱和し、一人ずつ境内で鐘を鳴らし早期復興を願いました。


3.砺波市円成寺(サブ会場) 

 

○実施日時:8月24日(日)  

 

◆場所:円成寺(砺波市表町)

 

前日より住職様やご家族の皆様にご協力を頂き準備を行いました。

当日は炎天下にもかかわらず、幼稚園児から戦争体験者まで幅広い世代が集い、平和への思いを分かち合いました。なかでも砺波高校放送部の生徒のみなさんによる朗読。富山大空襲を題材にした絵本『りんこちゃんの8月1日』はとても感情豊かで、静まり返った本堂に響く声は、かつて戦争を経験したお婆さんが涙を流して聞き入っておられました。

続く高木会長の講話では、ユネスコの活動理念に触れ、平和を守り伝えることの大切さや活動について改めて学びました。

砺波市では初めての開催ということもありユネスコについて知るとても意義深いひと時になりました。

 

最後には、参加者全員が「ユネスコ憲章前文」「わたしの平和宣言」を唱和した後参加者全員で心を一つに円成寺の梵鐘を鳴らし、平和を願いました。



2025年度 世界遺産「相倉合掌造り集落茅場の下草刈り」ボランティア活動

○実施日時:7月20日(日)8:50~12:00

 

◆場所:越中五箇山相倉集落(富山県南砺市)

 

富山ユネスコ協会では「相倉合掌造り集落茅場の下草刈り」ボランティアを、7月20日(日)、森林組合のご協力の下に実施しました。  

茅場の下草刈りは世界遺産の保全に協力しようと平成17年から毎年この時期に行っており、今年は18回目を数えました。

幸い良い天候に恵まれましたが、近年の温暖化傾向で最高気温が35度台を記録しました。

心配された熱中症にも水分補給や事前準備等の対応を実施するなどして乗り切ることができ、大過なく作業を遂行することができました。

県内各地の会員、南砺ユネスコ協会、北陸電力、北陸電気保安協会、一般のボランティアなど県内の方々合わせて57名が作業にあたりました。40アールの茅場では、カヤが順調に生育し、その中に分け入って、汗しながらカヤに絡んで倒伏の原因となるフジ等のツル植物を刈り取りました。

この作業の実施により、改めて合掌造りの伝統建築を守る取り組みの苦労や大切さについて理解を深めることが出来ました。

 

引き続き研修会を開き、(公財)相倉合掌造り集落保存財団の事務局長中島仁司氏の「相倉に移り住んで」と題する講話を拝聴しました。

 

【講話の要旨】

今回の講演では、相倉合掌造り集落で暮らし、観光ガイドや地域活動に携わる講師が、自身の体験を通じて「相倉の魅力とこれから」について語られました。

 

まず、相倉保存財団の仕事について紹介されました。

財団は世界遺産・国指定史跡である集落を未来に継承するため、主に三つの事業を行っています。

・保存協力金事業:観光客からの協力金で集落の維持や整備を行う。

・遺産地域保存事業:茅場や休耕地、自然公園の管理、キャンプ場や広場の整備など、景観・土地の保存活動。

・空き家活用事業:南砺市所有の空き家の管理・活用。移住者や企業・大学研修施設、体験施設としての利用を促進。

これらの活動を通じて、建物や土地だけでなく、そこで暮らす人々の生活や文化も守り、観光・生活・保存の三要素がバランスよく成立しています。

次に、講師の相倉での暮らしが語られました。

雪の多さ、地域独自の呼称・付き合い方、隣人との助け合いなど、外から来た者としてのカルチャーショックと学びを紹介。特に、祖母や地域の人々の言葉から「幸せな人生」「命より大切なもの」「相倉に住むことは幸運」といった価値観を学び、人生観が大きく変わった経験を共有しました。

 

さらに、伝統芸能や自然、農の暮らしを通じた教育的価値も触れられました。子どもたちは民謡や獅子舞を学び、畑仕事を通じて自然や食文化に触れ、真剣さと責任感を育みます。雪下野菜の甘さや茅の循環利用など、暮らしの知恵も豊かに伝わります。

講師は、観光ガイド活動を通じて、正しい知識で相倉を紹介することの重要性も語りました。地域住民の知恵や技術を訪問者に伝え、海外からの観光客にも理解してもらうため、通訳案内士資格を取得。地元住民の生活や伝統の魅力を正確に伝えています。

 

さらに、相倉は「小さな集落ながら、やりたいことに全力で挑戦できる環境がある」点が強調されました。学問やスポーツ、芸能などで全国レベルの成果をあげる若者も多く、集落の力強さが示されています。一方で、世界遺産や史跡指定といった制度の背景には、建物そのものだけでなく「守り継ごうとする人々の思い」が含まれていることを学び、「何を伝承すべきか」「残すべきものは何か」を考え続ける重要性が語られました。

 

最後に、講師自身の目標として、①相倉の良さを自分の言葉で伝えること、②地域への恩返し、③「幸せな人生だった」と言える生き方を目指すことが語られました。

また、合掌造りの発展三段階を一望できる景観や自身と相倉の縁についても紹介されました。


2025年度富山ユネスコ協会総会

○実施日時:4月19日(土)9:00~12:00

 

◆場所:富山県教育記念館5階大会議室(富山市千歳町)

 

2025(令和7)年度の総会は4月19日(土)、富山市千歳町の富山県教育記念館5階大会議室で開かれ、会員約40人が出席しました。

髙木要志男会長を議長に選出後、2024(令和6)年度の事業報告、収支決算、会計監査報告や、2025(令和7)年度の事業計画、収支予算などの審議を行い、原案通り承認しました。

今年度計画では、「ユネスコ寺小屋in神通峡」に取り組むことに加え、金沢でのユネスコ全国大会への積極的参加を申し合わせました。また、報告事項として2025(令和7)年度役員及び委員会組織について報告があり、法人維持会員等との連携強化、新規会員募集等の課題に対応すべく、総務委員会に、新たに課題対応企画部会を新設する旨報告がありました。

 

引き続き、「宇宙的に考え地球的に行動する子ども」Think cosmically-Act globalと題して、寺林民子氏による記念講演を行いました。

■富山ユネスコ協会&富山県ユネスコ連絡協議会 総会「記念講演」

 

演 題  宇宙的に考え地球的に行動する子ども

― 地域住民であり、国民であり、地球市民の私 ―

講 師  寺林 民子(早稲田大学教師教育研究所 招聘研究員)

参加者  52名

 

講演内容 

(目的)ユネスコは、2023年11月の総会において「平和、人権、国際理解、協力、基本的自由、グローバル・シチズンシップ及び持続可能な開発のための教育に関する勧告」を採択した。(以下、略称し「2023ユネスコ教育勧告」と記す。)

その「2023ユネスコ教育勧告」について、教育実践を踏まえて一つの見解をお聞きすることにした。

(意義)

ユネスコは50年ぶりに新しい勧告文を出した。この勧告文をどのようにとらえ、解釈し、活動、実践に生かしていくか、広く関係者の見方や視座の交流を深め、思索を深めていく。

(必要性)

現在の地球的問題群は地域紛争・戦争の深刻化(ウクライナ情勢、パレスチナ難民の支援不能状態)、経済戦争と言われる関税問題、各地に表れている地球温暖化の影響、国連安全保障理事会の実質的機能不全などが噴出している。人類の未来を拓く一つの指標として「2023ユネスコ教育勧告」をどう読み解き、活動につなげていくかが問われている。

(内容1)

寺林先生は、愛知県の小学校での教育実践事例を踏まえ、以下3点について報告された。

①子どもが内包する可能性の大きさに目を開く

②ここを起点に考える新たなグローバル教育についてのヴィジョンと展開

③「生命」テーマに小学校5学年の「総合的学習の時間」の取り組みと児童による学習評価、その後(成人後)の生き方など

◆具体的な進め方

①アクティビティー 「私の名前に込められた願い」「私の感覚―世界で一番高い山、地球を包む空気の厚さ」に取り組む。自分自身の感覚を知ると同時に、実践の一部内容を体験し、双方向の交流の機会となった

②実践報告「見つめよう今!私の生命(いのち)のつながりを」(5学年「総合的学習の時間」)  

・5年生児童「生命のイメージマップ」の実態から「学習構造」を構想。視点を変えて「生命」を眺め、「生命」の見方を更新している。

・単元の概要。1学期「自分を起点に」自分の誕生と身近な死を見つめる。2学期「地域を足場に」生命を守り育てる人から学ぶ。3学期「宇宙の中のわたし」自分や自分が生きるふるさとを地球や宇宙の視点から眺め、生き方を考える。

・学習展開の概要と児童の学びの姿について聞く。

・「僕たちの家―僕たち5年生が学んだこと」(児童の学習評価)を読み、感想を交流する。

(内容2)

寺林先生は、「子どもは大人の想像以上に、深く物事を考えることができる。地球人の自覚をもつことができる。こうした事実に立って次世代のユネスコ勧告文を捉え展開する事が大事なのではないかと提言された。以下5つの視点と実践からの考察を述べられた。

①「2023ユネスコ教育勧告」は総花的であるが、それは「バネつながる円環」である。私たちの行動は小さくとも波動となって伝播する。我々一人一人の行動は貴重で大切である。円環の中心は何かが重要である。講師は「生命尊厳」と考える。人権、戦争、環境、自然災害、開発、AIの問題に至るまであらゆる問題は「生命尊厳」こそ、常に根源である。

②「地域住民であり、国民であり、地球市民である」。この「三民」は同時に存在する関係である。その中心は「生命」。均整のとれた三民の成長と教育の為に学習構造に着眼した。

③「2023ユネスコ教育勧告」はより「グローバル教育」に近く、これまでは「国際教育」に近い。両者の特性を「中心」「思考」の二点から述べられた。

中心:国際教育では「国家」であるが、グローバル教育では「個人」である。

思考の特性:国際教育では「既存の枠組みの思想」であるが、グローバル教育では「イノーベ―ティブ(刷新的)な枠組みを必要とする」。「個人」が中心となることについて、「21世紀は個人の責任において、自分と仲間の生活を人間らしいものに創り続けていく時代。これは個を育て、個を確立すること」(重松鷹泰)の言葉を紹介した。その教育実践研究は富山市立堀川小学校の取り組みに学ぶことができる。

④「イノベーティブ(刷新的)枠組み」の例として、「地球的に考え足元から行動する」+「宇宙的に考え地球的に行動す」“Think global act local + Think cosmically act global”を紹介した。プラスの意味は「地域の日常のくらしの探究が基本。それらを総合的に見直す新たな視点から、生き方の思考を鍛えるため」。横軸に自己を起点に、地球的視野を宇宙まで広げ、縦軸に一個の生命尊厳を深めていく。小学校の実践報告から「人類的自覚にたった個人」の萌芽の育ちを示した。

⑤人類のための教育を志向する時代へ、「教育権の4権分立の発想」や「教育国連の構想」に触れられた。

 

参加者の感想から

◆哲学的だった。琴線に触れるまさに私が聞きたい話だった。生きている内に聴けて良かったと思う内容だった。「生命・宇宙・人間」が心に残った。

◆深いが心に残った。子ども達は本質をとらえて子どもたちなりの言葉で深い内容を表現する。アクティビティは良かった。楽しかったし実践で子どもが取り組んだ意味がよくわかった。

◆孫の事を思った。孫たちの未来の為に全力を尽くそうと思った。私にできることは家庭だからここから頑張っていこうと思った。

◆スケール感で圧倒された。自分の悩みもあるがそういうことを越えて銀河系の果てまで行くような、離れて見えることがある。「5年生の僕たちが学んだ事」は、人生の意味を答えているようだと感じた。「生命のイメージマップ」を時間軸、空間軸で読み解いた先生もすごいと思った。

宇宙と話す、宇宙は広がる、世界の人とそのように話すと面白いかもしれない。楽しいこういう考え方できる。小さい小学生も案外こういう事を考えているのだなと思った。

◆実践がすごい。1年かけ単元を0(ゼロ)から作って学び続けている。1学期、2学期、3学期、先生と子どもとで学びを創り、総合ができる。子ども達の自分のやりたいことを続けていく。子どもは、自分は人間として生まれてきたことすら自覚していない。自分は何者なのか。地域ってなんなのか、社会ってなんなのか、宇宙って、世界ってなんなのか。すべてがつながっていく実践なのだと思った。

◆孫のことを考えながら聞いた。率直にいって話のレベルが高くてわからなかった。しかし、子どもの考えることはすごいと思った。

◆この話しから自分はどう発信して伝えるかと自問して困っている。どう伝えればいいのか?

◆おっしゃることは理解できる。どうやってまとめるかとなるとパニックになる。子どもはとても柔軟である。子どもの発想ってすごい。いつまでもこの思いを忘れず、子どもたちのことを語るハートスピーカーだと思った。

◆50分間の講演はあっという間だった。「僕たち5年生が考えた事」の最後の1行―「今地球人として地球のことをしれてよかったです」は、実感なくては書けない言葉だと感じた。